セミナーサマリー「胸郭の解剖・機能と産後のケア」
胸部解剖学と呼吸機能
胸椎は、上位では頚椎に近似し、下位では腰椎に近い形態を持ちます。
椎間関節の方向によって、部位ごとの可動性に差が生じます。胸郭は、その特性として上位は「ポンプハンドル運動」、下位は「バケットハンドル運動」を行い、胸骨が呼吸機能において重要な役割を担います。
また、動的安定性を支える横隔膜、骨盤底筋、腹横筋などのインナーユニットが重要であり、特に横隔膜は呼吸だけでなく腹腔内圧の調整にも深く関与しています。
また、呼吸問題へのアプローチとして、横隔膜と大腰筋・小腰筋につながる内側弓状靭帯のリリースが有効です。
妊娠中および産後の体の変化
妊娠中は子宮が大きくなるにつれて内臓が圧迫されるため、姿勢や腹筋のバランスが乱れます。
その結果、みぞおち部分の短縮、肋骨の広がり(リブフレア)、胸郭の屈曲構築、内臓の癒着などが発生しやすく、産後もこれらの問題が継続する場合があります。
産後の姿勢矯正、腹壁筋の回復、内臓位置の整復、むくみの改善が重要であり、姿勢の悪化によって胃腸などの内臓器官の機能不全が誘発されることにも注意が必要です。
リアラインセミナーズ – 胸郭のアラインメント改善法
妊娠や出産後に生じる胸郭の形態変化(リブフレアや胸郭の屈曲構築)は呼吸機能、姿勢、全身機能へ悪影響を及ぼします。
これらへの対策としては、胸郭の位置修正・アラインメント改善、胸郭周辺筋群の筋バランスの調整、呼吸機能正常化を目指すことが必須です。
装具「リアライン・コア」を活用すると胸郭の前後径が整い、呼吸運動や動作時の機能が促進されます。
さらに特に頑固な屈曲構築には「リューティ・ロール」を用いて姿勢を整え、深呼吸やエクササイズをすることで、更なる改善が期待できます。
胸郭と全身機能の関係
胸郭形状が正常に整うことは、肩甲帯の動きの改善や背筋群、腹筋群のバランス改善、骨盤底筋や横隔膜の機能向上まで幅広く重要です。
産後には特にこれらが不安定になるため、姿勢と呼吸の連動したトレーニングが重要です。
聴覚の可動性向上に向けて
胸郭周辺および広背筋の癒着・内臓位置の固定などにより、呼吸が浅くなったり、横隔膜の動きが制限されやすくなっています。
胸郭および横隔膜可動性を改善し、呼吸・姿勢機能を整えることで健康状態全般が向上します。
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