WHS2025-04 ミーティング要約
【肩甲帯の可動性とアラインメント】
リアライン・セミナーズは、ウィメンズヘルス理学療法セミナー第4回において、肩甲骨および頸部の可動性とアラインメントの関係について講義を開催しました。
具体的には、頸椎および胸椎のアラインメントの重要性に焦点を当て、良好な姿勢維持のために胸郭の挙上動作、上位胸椎の伸展可動域調整などに関する知識を提供しました。
また、産後の女性の体型や育児での姿勢が全体的な健康や姿勢に及ぼす影響についても理解を深めました。
治療的な観点から、アラインメントの改善には根本的な原因へアプローチし、姿勢コントロール能力を養うことが不可欠であることを強調しました。
具体的な対策としてリアラインコアを導入して胸郭および体幹部の適切なコントロールを実現する方法について詳しく解説し、その効果を明らかにしました。
【肩甲骨と頚部の解剖学と臨床的アプローチ】
今回のセミナーでは、肩甲骨と頚部周辺の詳細な解剖学に関する知識を深めました。
特に、副神経、鎖骨下静脈、大胸筋、小胸筋など、肩甲帯や頚部において姿勢や可動性に大きな影響を与える解剖学的な構造物について焦点を当てました。
これらの構造物に適切なリリーステクニックを行うことで、肩甲骨異常位置や頚部不整列による良くある症候群(特に胸郭出口症候群や頚椎症など)をどのように改善できるかを参加者と共有しました。
肩甲骨の位置異常や肩こりを引き起こす根本原因に触れ、その原因となる筋群である僧帽筋、前鋸筋、広背筋などのリリース方法について実践的なアプローチ法を紹介しました。
また、頚椎前面の重要構造(胸鎖乳突筋、総頸動脈、食道など)についても解剖学的理解を深め、それらの安全で効果的なアプローチ方法を示しました。
さらに神経系や血管系の構造が、姿勢や動きに与える影響を深く理解し、明確で安全なリリーステクニックを用いて全身のアライメントを促進するための方法についても説明しました。
胸郭の全体的な整列を考慮に入れつつ、頚椎・肩甲帯の最適なアラインメント構築を目指す、総合的な臨床的視点を提供しました。
今回のセッションでは、理論に加えて実践的な手法を豊富に提供し、実際の臨床現場でも即日応用可能な知識や技術を多くお伝えすることが出来ました。
高度な解剖学的理解と臨床実践技術を兼ね備えることで、患者のQOL向上に大いに貢献できることを参加者と確認する貴重な機会となりました。
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