ウィメンズヘルスセミナー要約:姿勢と可動性の改善
リアライン・セミナーズは今回のウィメンズヘルスセミナーにおいて、頸椎・胸椎・肩甲帯のアラインメントと可動性について詳しく解説しました。
正しいアラインメントとは単なる美的観点からの姿勢の良さだけでなく、頸椎や胸椎、肩甲帯周辺の機能改善や症状緩和にとっても極めて重要な要素となります。
頸椎および胸椎のアラインメント改善
セミナーでは、頸椎アラインメントが健康に与える影響が詳述されました。特に現代人が直面している頭部前傾姿勢は、筋肉・神経・血管に負担をかけ、肩こりや頭痛、胸郭出口症候群を招く場合があります。
これらの症状を防ぐためには、主に胸椎の伸展性向上、上位胸椎の挙上及び伸展を意識した運動が推奨されます。
産後女性の場合、胸郭や骨盤の変化による姿勢悪化が頻繁にみられます。
長時間の育児姿勢や抱っこなどが頚椎の前傾を引き起こし、頸椎の本来の湾曲が失われることでさまざまな不調を招くことがあります。
これに対して、リアラインコアを用いた胸郭の回旋運動と拡張運動による治療アプローチが提示されました。
肩甲骨および頚部の解剖学的理解と治療への応用
セミナーの後半では、肩甲骨周辺に存在する解剖学的構造(副神経、鎖骨下動脈、鎖骨下静脈、大胸筋、小胸筋など)について詳しく解説しました。
これらの構造物は、姿勢不良や筋肉の異常緊張によって圧迫を受け機能異常を引き起こす可能性があります。
肩甲骨周囲筋である僧帽筋、前鋸筋、広背筋の緊張や、それらの神経支配と解剖学的位置の理解は姿勢改善および痛み軽減のために非常に重要です。
これらへの正しい指圧やストレッチ、マニュアルセラピーを含むリリース技術を学ぶことによって肩甲骨のポジション改善が可能となります。
さらに、頸椎の前部(胸鎖乳突筋、斜角筋、食道、気管、総頸動脈など)の構造にも触れ、これら前頸部の緊張や硬さがいかに頸椎の動きや可動性を制限するかを説明しました。
安全かつ効果的なリリース方法の理解と実践が重要です。
頚肩部の神経・血管リリースの重要性
頚肩部には重要な神経叢(腕神経叢)および血管が存在し、これらの圧迫や障害は、胸郭出口症候群や腕・手指のしびれや痛みを生む可能性があります。
正しい解剖学的知識に基づいた適切なリリースが求められます。具体的な手技のデモンストレーションも通じ、参加者はリアルタイムで正確な実践方法を把握できました。
総括・まとめ
本セミナーを通して、参加者は現代人が抱える頸椎・胸椎・肩甲骨周囲の問題を深く理解することができました。
正確な解剖学的知識とそれに基づく適切なリリース技術が、姿勢不良に伴う症状改善にいかに重要かを詳細に学びました。
リアライン・セミナーズは今後も実践的かつ深い学びの場を提供していきます。
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