若手セラピスト・学生の皆様



1mm単位で正確な触診を行えますか?



上の動画は蒲田和芳が提唱する「組織間リリース(ISR)」という治療技術です。


・神経を1本ずつ辿ることができない方

・患者様が想定通りに治すことができない方


以下のページをお読みください。


★組織間リリース(ISR)とは

ISR®(=Inter-Structural Release)または組織間リリース®とは、組織どうしをゆるく結合している疎性結合組織をリリースすることを意図した徒手的治療法です。

 
このテクニックは、蒲田和芳が20年間に渡り徒手療法の技術開発に取り組んだ結果たどり着いた技術です。

この技術を身に着けると、治療として用いることができるだけでなく、1mm単位での詳細な触診によって痛みを「計測」することができるようになります。

 
組織間リリース(ISR)は、医師・理学療法士・作業療法士・柔道整復師・鍼灸マッサージ師など医療系資格をお持ちの方を対象に、この技術を修得していただくためのセミナーです。    

■ISR®の技術

ISR®の技術は、繊細な指先の触診技術とともに進歩してきました。


具体的には、指先を組織の間に滑り込ませて、末節骨遠位端を使って1mmの精度で疎性結合組織をリリース(解放)します。

その結果、あらゆる軟部組織(=皮下組織、筋、腱、神経、骨膜など)を対象として、組織間の癒着を解き、滑らかに動くよう改善させることができます。

組織をつぶすことなく、溶かすように組織間の滑走性を改善させます。


幼児期のときのように、すべての組織がスムーズに滑るようになることで、組織の緊張が軽減され、癒着による痛みが軽減されます。    

★組織間リリース(ISR)の治療効果

■①慢性痛への効果

Fascia(線維性結合組織)の重責をエコーでの生理食塩水でリリースすることにより、頑固な慢性痛が改善されることが近年わかってきました。

また、股関節鏡手術において、関節包に癒着する瘢痕組織をレーザーやシェーバーでリリースすることで、術後の可動域と痛みの大きな改善が得られることが分かってきました。

さらに、慢性炎症により形成された異常血管と疼痛との関連性、fascia内の水分の可動性と発痛物質との関係なども解明されつつあります。


これらは医師による治療技術として近年発展しているものでが、ISR®を習得することにより、セラピストもこれらと同様のことを実施できるようになります。    

■②●アライメントの修正

ヒトが正常に身体運動を行うためには、皮膚、皮下脂肪、筋、腱、靱帯、関節包、骨膜などすべての組織において、隣接する組織との間で可動性を保つ必要があります。

ISR®を用いることで、組織間の癒着に基づく慢性痛を取り除くだけでなく、マルアライメントの修正を進めることが出来ます。

 
ISRは、蒲田が関節疾患治療の設計図として提唱している「リアライン・コンセプト」を進める上で不可欠の要素となります。     

■③正常な筋機能の獲得

ISR®の技術によって、炎症や組織損傷の結果として癒着している組織をリリースすることができるようになります。


例えば、ハムストリングスの肉ばなれのあと、半膜様筋と大内転筋、大腿二頭筋長頭と半腱様筋などが癒着を起こすと、それがしこり・違和感として感じられ、筋が痙攣したり、肉ばなれしそうな不安感をもたらしたりします。深い屈曲位でのハムストリングスの最大収縮で、筋がつりそうになることはよく経験されることです。


ISR®を習得すると、これらを確実に、しかも症状や機能の変化を検証しながら治療を進めることができます。                  

★組織間リリース(ISR)セミナーの内容

■組織間リリース(ISR)初級編           

Fascia(線維性結合組織)の基礎知識、ISRの理論と方法、皮下組織・筋間リリースを行います。

座学として、リリースの対象となるfascia(線維性結合組織)と組織間をゆるく結合する疎性結合組織 の構造や特性を解説します。

また、ISR®の基礎技術である指の使い方を、自分自身やパートナーの皮下組織や筋間において実践します。


「溶けるように剥がれる」という感覚を実感することを目標とします。                    

■組織間リリース(ISR)中級編           

「中級編」では、すでに組織間リリース(ISR)を修了された方、CSPTを受講されてリリースを実施できる方を対象とします。

最終的には、股関節の関節包と周囲の筋との間のリリースを完成させ、股関節の可動域制限を完全に解消することを目標とします。                 


受講対象

 医師、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸マッサージ師

 アスレティックトレーナー(ATC、JASA-AT)、パーソナルトレーナー

 海外で徒手療法または医療資格、医療類似資格を取得された方

  (日本の法的な制約を理解し、習得した技術を合法的に用いることができる方)


初級編セミナー到達目標

・Fasciaの用語、構造、リリースの効果を理解すること。

・皮下組織、筋間の癒着を「溶かすように」リリースする技術を習得すること。

・肩関節の可動域、膝関節の外旋マルアライメントを確実に改善できるようになること。


中級編セミナー到達目標

・Pincer変形や関節唇損傷など、大腿骨頭周囲の触診ができること

・坐骨神経や大腿神経を癒着から解放できること

・小殿筋、腸骨筋、大腰筋、梨状筋など、股関節包に接触する筋を関節包との癒着から解放できること

★組織間リリース(ISR)受講者の声

実技面         

●学生時代、実習先の先生方からリリースを学ばせて頂き、その感覚で臨床を日々過ごしてきましたが、

 今回改めて組織間リリースの正確な方法がわかりました。実際に体験して可動性が改善しました。(20代男性)

●肩関節周囲の筋が強固な癒着から解放され、自分でも驚くほどの可動域が獲得されました。(20代男性)

●指先の感覚とパートナーの痛みが消えた瞬間が一致しました。(30代男性)

●今回肩関節の周囲のリリースをさせていただくにあたり、自分なりに解剖を勉強してのぞみました。

 今まで何気なく触診していた筋が一つ一つめくれていくに従って深層の筋がはっきり触診でき非常に面白く

   1日があっという間に終わってしまいました。(30代男性)

●このテクニックを是非極めたいと思います。(40代男性)

理論面    

●滑走を改善し筋機能を正常にすることで獲得できる可動域がある事を今日の講義で学べました。(20代男性)

●結合組織の解剖生理学および介入前後の筋滑走エコー評価などを踏まえて,皮下帯膜や深筋膜が可動域制限の

 主因子になる解説がとてもわかりやすかったのです。(40代男性)

●本組織間リリースこそがPTとしての本当の機能障害治療理論技術だと確信しております。(40代男性)


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株式会社GLAB代表取締役

蒲田和芳先生

蒲田和芳(がまだかずよし)と申します。富山県出身で、幼いときから富山平野ののどかな田園、庄川の流れ、そして聳え立つ立山連峰の景色を見て育ちました。


研究者、教育者、起業家・経営者、臨床家(理学療法士)、トレーナー、父、夫などのいくつかの役割を楽しんでいます。


関節の痛みや不調(ジョイントヘルス)、産前・産後の不調(ウィメンズヘルス)、アスリートの関節機能向上トレーニング(リアライン・トレーニング)について、多くの方と情報共有できることを楽しみにしております。


【職歴】
2006~2020年 広島国際大学理学療法学専攻 

2008年~   株式会社GLAB 代表取締役

2020年~   リアライン・イノベーション研究会 代表