理学療法士としての挑戦:初めての病態に遭遇したときにどう考えるか? 迷いなく治療プランを構築するために! 

理学療法士としての挑戦:初めての病態に遭遇したときにどう考えるか? 迷いなく治療プランを構築するために! 

運動器疾患の治療に取り組み中で、初めての病態に遭遇したときにどう考えるかについて、私の考え方を共有したいと思います。
 

 
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1. 症状を正確に把握する
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① 最初に、症状を正確に把握することが重要です。これには、診断、医師のカルテ、画像情報の確認が含まれます。また、患者さんに症状や疼痛部位を教えてもらうことも重要です。これは、One-finger testと呼ばれる方法で行います。これにより、疼痛の大まかな部位を理解することができます。

② 疼痛が強くなる姿勢や動作、緩和される姿勢や動作を確認します。これにより、想定される発痛源を推測することができます。

③ 精密触診で、詳細に発痛源を特定します。これにより、治療対象を知るとともに、リリース時の痛みの範囲、癒着の性質を知ることができます。


④ 結果因子を整理します。結果因子としては、症状(痛み)、組織損傷、防御反応、運動機能低下などを問題点として列挙します。
 
  
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2.メカニカルストレスを把握する
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① メカニカルストレスを把握します。関節の関与が想定される場合、関節を最適な位置に把持する疼痛緩和テストを行います。これにより、症状の増減から、どのようなマルアライメントが介在しているかを推定します。

② アライメント評価を行います。疼痛緩和肢位と疼痛増悪肢位を照合して、現在のマルアライメントを特定します。特定緩和肢位が見つかったら、それを作っている原因を推定します。原因因子としては、解剖学的因子、不安定性、滑走不全、筋機能不全、異常動作などを問題点として列挙します。

③ 癒着が起こった原因を推定します。打撲の影響、慢性的な圧迫、締付け、挫滅マッサージ、生活習慣、スポーツ動作などが癒着の原因となります。これらの原因を特定し、それを排除するためのプランを作ります。


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3.治療の手順を決める
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① 治療の手順を決めます。結果因子、原因因子、マルアライメントへの治療手順を決めます。結果因子から開始する場合、原因因子から開始する場合、マルアライメントから開始する場合、それぞれの場合について考えます。

② 他動運動での痛み消失を達成することが目標です。対症療法、マルアライメントの治療、モーターコントロールの治療を終えた時点で無負荷の運動での痛みを消失させます。

③ 負荷をかけたトレーニングへと進めます。筋力強化は痛みが消えた後に開始することが重要です。また、マルアライメントを防ぐために必要な筋活動パターンを獲得させます。

④ マルアライメントを作った原因となる異常動作を修正します。

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以上が、私が初めての病態に遭遇したときにどう考えるかについての考え方です。これが、先輩や後輩、そしてこれから理学療法士を目指す方々の参考になれば幸いです。

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